お母さん、傷つけてしまってごめんなさい

2018年6月9日、10日。

日本でただ一人

帝王切開カウンセラーの細田恭子(hosoda yasuko)さんをお招きして

「産前・産後に傷つかない、傷つけないための帝王切開講座」を開催し、

大盛況で無事に終了することができました。



以下、頂いた感想の一部をご紹介します。



「お父さんたちも、家族もお医者さんも行政も、帝王切開の事を知らなすぎると感じました。」


「周りに帝王切開経験者があまりいなくて、他の産院はどうなのかな〜と思っていて

今日は産院の対応も様々である事が知れてよかったです。

3、4年思い悩んでいた事を聞いてもらっただけで心が楽になった気がします。

産んでからの方が大変な事が多いのですが、やはり出産を立ち返ることでまた子育てを1日1日大切にやっていけるのかなと思いました。

ありがとうございました」


「帝王切開は自分にとっては関係のない事だという思いが心のどこかにあったので、

そんな自分こそ、この講座を聞かないとと思って参加しました。

リアルな手術の話、傷の写真を見て、とてもショックで不安になったけど、

それほど自分が無知であることに気づきました。

出産までに正しい知識を得る機会が持てて、本当に良かったです。

夫と今日の話を共有して、緊急帝王切開になった時のことも想定して、

どんな方法の出産でも心穏やかに赤ちゃんを迎えてあげたいと強く思いました。」



「経膣分娩でも帝王切開でも、「産み方は大切。でもどう育むかはもっと大切」と自分が母となって改めて思うようになりました。

でもそうは言っても、出産は女性にとってとても大きなことであり、

子育てをするなかで折にふれて思い出す事があり、捉え方次第でプラスにもマイナスにもなると

講演を聞いて感じました。

当事者、そして支援される側として、細田さんのお話はとても勉強になりました」




まだ産み方の決まっていない妊婦さんに、

感想にもありましたが

「帝王切開についての、良くも悪くもリアルな情報発進をすることで

妊婦さんに逆にショックや不安を与えてしまうのではないか」

とう意見に関して。

個人的に私は

「早期からの性教育は、子供の性行為の開始時期をはやめるのではないか」

という行政側の意見とすごく似ているなと感じました。


早期からの性教育が「寝た子を起こす」的な

子供の性行為をはやめるという根拠はないし、

むしろ

「自分の身体を大切にする」「相手を大切にする」

という心の発育になって

性行為開始時期を遅らせる、というデータもあるそう。


性について全く知らない状況で、突然知ることのリスクの方が、高いにきまってる。

子供を守るためには、子供がどこからともなく情報を得る前に、

こちらから、ちゃんと情報を与えないと。


細田さんが言っていました。

「当初、この講座は妊婦さん対象にはやっていなかった。

妊婦さんにはお産を楽しみに待ってほしかったから。

でも、ある日妊婦さんから言われたんです。

『産後にこんな思いを抱えているお母さんがいるなら、

なおさら妊娠中に知っておかないといけないでしょう!』って。」


「どんな手術でも、事前に詳しい説明のない手術はない。突然になるのは交通事故くらい。」


5人に1人は帝王切開。

いつ、だれが、なるかわからない。

だからこそ、帝王切開での出産方法のことを知る権利は当たり前にある。

でも、病院や市で開催されている母親学級では

「陣痛の経過」「経膣分娩の経過」などばかり。

ましてや

「帝王切開にならないように、日常生活こう気をつけましょう〜」

みたいな伝え方をしてしまっていると、

いざ帝王切開になったとき

「私の日常生活が悪かったのか」

「なってはいけない方法になってしまったのか」

と自分をせめてしまう妊婦さんがいるかもしれない。



もちろん、予定帝王切開の妊婦さんに対しては

帝王切開についての詳しい説明が、医師からきちんとあります。

そのとき疑問や不安を言う「余裕」はある。


けれども、例えば緊急や、超緊急帝王切開になったとき。

ちなみに超緊急とは帝王切開決定から、

麻酔かけて、消毒とかして、お腹をあけて、子宮をあけて、

赤ちゃんが出てくるまでを20分以内を目標にすること。


そんなとき、おそらく医療者もバッタバタで、

あれよあれよと周りは動いていて、

疑問や不安を言える「余裕」はきっとなくて、

まして帝王切開についてなにもイメージできていなかったら、、、、。


医療者は、妊娠中に

帝王切開についての情報を

もっと開示していく義務があるんじゃないかな。


そんな役割を担っているのが

細田恭子さんの

「産前・産後に傷つかない、傷つけないための帝王切開講座」






「出産」に立ち返ると

そこには色んなエピソードがあって、

そこには色んな感情が渦巻いていて、

私たち助産師は、その渦中にいる。


「お母さんに寄り添いたい」


と思っている私ですが


寄り添う事ができず、

お母さんをひどく傷つけてしまったことがある。


今後ももしかしたら、傷つけてしまうことがあるかもしれない。


新しい命の誕生を、一番近くで寄り添いサポートできる助産師っていう資格は

本当にありがたくて、感謝しかなくて、

お母さんがたが大好きで、

赤ちゃんが大好きで、


なのに、そんな大好きな存在を傷つけてしまった、悔しさ、後悔。


この思いは、絶対忘れちゃいけない。




めばえの森

助産師の ゆるゆるIターンライフ 日々の暮らしを丁寧に

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